名作『こんなこいるかな』全12キャラと現在の配信・復刊本を徹底解説
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、NHK『おかあさんといっしょ』内で放送され、当時の子どもたちを釘付けにした名作ショートアニメ『こんなこいるかな』。丸みを帯びたポップなタッチと、誰もが思い当たる「子どものちょっと困った性格」を愛らしく描いた世界観は、世代を超えて今なお根強い支持を集めています。
放送から年月を経た現在、当時のファンが親世代となり、レトロ可愛いキャラクターグッズや新装版絵本を通じて再び注目が集まっています。全12人におよぶ個性豊かなキャラクターの特徴や、全役をこなした驚きの声優陣、復刊情報から動画配信・DVDの入手事情まで、気になる詳細を深掘りしてまとめました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「いやだ」「ぶるぶる」など全12人のキャラクターは子どもの多様な個性を肯定的に描いた名作。
- 要点2:アニメの声優は名優・玄田哲章が1人全役を担当し、作者の有賀一広による哲学が詰まっている。
- 要点3:新装版絵本として復刊を果たしており、レトロ雑貨やカプセルトイなど公式グッズ展開も再燃中。
【名作の軌跡】『おかあさんといっしょ』で社会現象を生んだ『こんなこいるかな』とは
『こんなこいるかな』は、1986年4月から1991年3月までNHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』の枠内で放送されたミニアニメーションです。1話あたり約1分30秒から2分という短い構成ながら、キャッチーなオープニングテーマとユーモアあふれる日常のストーリーで、瞬く間に当時の幼児たちの心を掴みました。
本作の大きな特徴は、決して「お行儀の良い完璧な良い子」ばかりを描かなかった点にあります。わがまま、怖がり、散らかし癖、忘れっぽさなど、幼児期にありがちな欠点や行動特性をそのまま1人ずつのキャラクターへと昇華させました。否定するのではなく「こんなこ、いるよね」と受け止める優しい視点が、子どもだけでなく親たちの育児の不安をも和らげる名作として高く評価されたのです。
【全12キャラ一覧】いやだ・ぶるぶる等の性格と個性を徹底解剖
作品を彩ったのは、原色を基調としたカラフルでシンプルなフォルムの12人のキャラクターたちです。それぞれの名前と特徴を振り返ってみると、幼少期の自分や我が子の姿と重なる部分が必ず見つかります。
1. いやだいやだの いやだ(ピンク色)
なんでも「いやだ!」と自己主張を曲げない、作品の看板キャラクター。反抗期を迎えた子どものリアルな心理を象徴する存在です。
2. こわがりやの ぶるぶる(青色)
暗いところやおばけ、大きな物音が苦手で、いつもブルブル震えている怖がりな男の子。怖がりながらも健気に立ち向かう姿が共感を呼びました。
3. いたずらっこの たずら(黄色)
悪気はないものの、周囲をあっと驚かせるいたずらが大好きなやんちゃ坊主。持ち前の機転でピンチを切り抜ける一面もあります。
4. わすれんぼうの ぽっけ(水色)
ポケットに物を詰め込むものの、入れたこと自体を忘れてしまうおっとりタイプ。どこか抜けていて憎めないキャラクターです。
5. くいしんぼうの もぐもぐ(オレンジ色)
美味しいものを食べることが生きがいの食いしん坊。食べ物の匂いに敏感で、いつも何かをもぐもぐ食べています。
6. ちらかしやの ぽいっと(黄緑色)
使ったおもちゃや脱いだ服をその辺に「ぽいっ」と放り出してしまう散らかし名人。片付けが苦手な子どもの代表格です。
7. あわてんぼうの ぴかっと(赤色)
思い立ったらすぐに行動しないと気が済まないスピード派。慌てすぎて靴を左右逆に履いてしまうようなドジな一面を持っています。
8. まねっこの まねりん(薄紫色)
友達の動きや喋り方をなんでも真似してしまう女の子。他者への興味や模倣を通じて成長する子どもの発達段階を巧みに表現しています。
9. がんばりやの がんがん(濃い青色)
「自分でできる!」と意地を張って何事にも全力投球する頑張り屋。時には無理をして失敗することもありますが、その根性はピカイチです。
10. いばりんぼうの ぼるぼ(紫色)
体が大きく、つい威張った態度を取ってしまいますが、本当は優しくてちょっぴり寂しがり屋な一面を持っています。
11. なきむしの ぴえろ(薄ピンク色)
感情が豊かですぐに涙を流してしまう泣き虫。転んだり思い通りにいかなかったりすると、大粒の涙をポロポロこぼします。
12. しりたがりやの なあに(緑色)
「これ、なあに?」「どうして?」と知的好奇心が旺盛なキャラクター。周囲を質問攻めにして困らせることも日常茶飯事です。
声優・玄田哲章が一人全役!作者・有賀一広が込めた「肯定」の哲学
本作を語る上で欠かせないのが、声の出演に関する驚くべき事実です。アニメ版のナレーションおよび全12キャラクターの声をすべて声優の玄田哲章が一人で担当していました。
玄田哲章といえば、アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えや『トランスフォーマー』のオプティマス・プライム(コンボイ)役など、重厚で逞しい声筋で知られるレジェンドです。しかし本作では、甘え声の幼児からおっとりした声、甲高い鳴き声まで見事に演じ分け、温かみのある語り口で物語をまとめ上げました。この卓越した表現力が、作品に独特のリズムと安心感をもたらしていました。
また、原作とキャラクターデザインを手掛けたのは、絵本作家の有賀一広です。作者自身が子育ての中で感じた「短所に見える子どもの行動も、大切な個性の一面である」というメッセージが根底に流れています。怒ったり矯正したりするのではなく、ユーモアを交えて客観的に見せることで、子ども自身に気づきを促す教育的なアプローチが構築されていました。
【2026年最新】新装版絵本の復刊状況とDVD・動画配信の視聴方法
放送当時、講談社から刊行された絵本シリーズは累計発行部数数百万部を超える大ベストセラーを記録しました。その後一時的に入手が難しくなっていましたが、ファンからの熱烈なリクエストを受け、新装版絵本として復刊が実現しています。
復刊された新装版は、オリジナル版の温もりある風合いを残しつつ、現代の印刷技術で鮮やかな色彩が蘇っています。ハードカバーで丈夫な作りになっており、自身の子どもへの読み聞かせ用やギフトとして買い求めるファンが後を絶ちません。
一方、映像作品については過去にNHKソフトウェアやポニーキャニオンからVHSおよびDVDがリリースされたものの、現在はいずれも生産終了(廃盤)となっており、中古市場でプレミア化するケースも見られます。サブスクリプション型の動画配信サービス(NHKオンデマンドやU-NEXTなど)でも常設配信は限定的となっており、周年記念や特集編成でのスポット配信が中心です。確実にお話を楽しみたい場合は、現在手に入る新装版絵本を手に取るのが最も確実な選択肢となっています。
令和に再燃するグッズ人気|レトロブームを牽引する愛されキャラクターたち
現在、『こんなこいるかな』は80〜90年代のレトロカルチャー再評価の波に乗り、大人向けグッズのジャンルで異例のヒットを記録しています。幼少期に親しんだ20代後半から40代の層を中心に、日常使いできるアイテムへの需要が急速に高まりました。
サンキューマートやヴィレッジヴァンガード、各種ポップアップストアなどで展開されたアクリルキーホルダー、トートバッグ、ポーチ、カプセルトイ(ガチャガチャ)は、発売と同時に完売する店舗が出るほどの反響を呼びました。原色を効かせたシンプルで洗練されたグラフィックデザインは、令和のトレンドである「エモい」感覚とも完璧にマッチしており、当時を知らないZ世代からも「ポップで可愛い」と新規のファンを獲得しています。
【こんなこいるかな】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『こんなこいるかな』は全部で何人のキャラクターがいますか?
A1:全部で12人です。代表的な「いやだいやだの いやだ」をはじめ、子どもの多様な行動パターンを反映したユニークなキャラクターたちが登場します。
Q2:アニメのナレーションとキャラクターの声は誰が演じていましたか?
A2:声優の玄田哲章が、ナレーションおよび全12キャラクターの声を1人で演じ分けました。
Q3:昔の絵本を今から新品で購入することはできますか?
A3:はい、可能です。ファンの要望に応えて新装版として復刊されており、主要な書店やオンライン通販サイトで新品の絵本を購入することができます。
まとめ:不完全な個性を愛するメッセージが今も心に刺さる理由
『こんなこいるかな』が初放送から約40年を迎えた今も色褪せない最大の理由は、「どんな子もそのままで愛されるべき存在である」という普遍的なテーマにあります。いたずら好きでも、怖がりでも、忘れっぽくても、それは成長過程における大切な個性の一部です。
子育てに悩む親にとっては肩の力をふっと抜いてくれる処方箋となり、子どもたちにとっては自分やお友達の存在をそのまま受け入れるレッスンとなる本作。新装版の絵本や魅力的なグッズを通じて、世代を超えた優しいメッセージはこれからも受け継がれていくはずです。 (出典: こんな こ いる かな(Yahoo!ニュース))