PESのリップスライム脱退理由といじめ疑惑の真相|確執と現在
平成の日本のヒップホップシーンを華やかに塗り替え、数々のヒット曲を生み出してきたRIP SLYME。その中核としてメロディとリリックの要を担っていたMC・PESの脱退劇は、ファンのみならず音楽業界全体に計り知れない衝撃を与えました。単なる「音楽性の不一致」という定型句では片付けられない、メンバー間の深刻な確執とSNSでの生々しい告白は、長年培われたグループ像を根底から覆す事態へと発展しています。
公式発表の裏で一体何が起きていたのか。ネット上で波紋を広げたいじめ疑惑の経緯から、RYO-ZやILMARIら他メンバーとの関係性、そして現在のソロ活動における評価や今後の再結成の可能性まで、取材データと一次証言をもとにその全貌を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:PESは2017年9月の時点でグループを脱退しており、2021年11月のSNS告白によって長年の確執といじめ状態が公となった。
- 要点2:脱退劇の根底には、度重なる精神的・肉体的な負荷、ハラスメント、メンバー間の対話拒絶といった修復不可能な人間関係の断絶が存在する。
- 要点3:現在PESはソロとして確固たる評価を築いており、RIP SLYMEへの復帰や5人での再結成の可能性は客観的に見て極めてゼロに近い。
【告白の全貌】PESが明かしたリップスライム脱退理由といじめ疑惑の真相
事態が急転したのは2021年10月から11月にかけてのことでした。当時、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人が「RIP SLYME」名義でYouTube配信を立ち上げた際、PES本人がコメント欄に直接書き込みを行い、「完全シャットアウトされている」「何も知らされていない」と訴え出たことが発端です。
その後、PESは自身の公式サイトおよびInstagram・X(旧Twitter)にて長文の声明を発表。そこで明かされた事実は、世間が認識していたタイムラインを大きく覆すものでした。
- 2017年9月にすでに脱退していた事実:グループが活動休止状態に入る以前、SUの不倫騒動が表面化していた時期に、PES自身はすでに脱退届を提出し、受理されていた。
- 長年にわたる精神的・肉体的な負荷:声明内では「いじめのような状態」「度重なる嫌がらせやハラスメント」に長年耐えていた旨が赤裸々に語られた。
- 対話の完全な遮断:関係改善や話し合いを幾度となく試みたものの、他のメンバーや運営サイドから真摯な対話の場を与えられず、心身ともに限界を迎えていた。
PESは手記の中で「彼らとまた活動することは絶対にない」「関わりたくない」と明言。これまでポップで仲睦まじいイメージを前面に出していたRIP SLYMEの裏側に、長年の支配従属関係や感情的な軋轢が存在していたことが白日の下に晒される形となりました。
活動休止から泥沼化までの時系列|何がメンバーの亀裂を生んだのか
グループの結成から崩壊、そして告白に至るまでのタイムラインを整理すると、問題が単一のトラブルではなく、長期的な構造的疲弊によって引き起こされたことが浮き彫りになります。
| 時期・出来事 | 表向きの発表・公式の動き | PES側の実情・水面下の動き | 編集部の分析・確執のフェーズ |
|---|---|---|---|
| 2017年4月〜9月 SUの不倫報道と離脱 | SUの活動自粛を発表。 グループとしての活動が一時停滞。 | グループ内の歪みに限界を感じ、2017年9月に脱退を正式決定。 | 外因的なスキャンダルを機に、内包されていた不満やハラスメント問題が一気に決壊。 |
| 2018年10月 公式HP閉鎖・活動休止 | 「活動休止」とHP閉鎖を発表。 解散は否定しつつ沈黙を守る。 | すでにグループを離脱していたが、公表を止められ口止め状態が続く。 | ファンに対して正確な情報が開示されず、宙に浮いた状態が長期化。 |
| 2021年10月〜11月 3人での再始動と告白 | RYO-Z、ILMARI、FUMIYAがYouTubeで配信開始。RIP SLYME再始動をアピール。 | 配信にコメントし抗議。その後、脱退といじめ被害をSNSで激白。 | 長年の沈黙を破り、完全に修復不能な状態であることが公に確定。 |
| 現在(2022年〜2026年) 完全分離体制の定着 | 3人体制でフェス出演や楽曲リリースを継続。謝罪動画の公開を経て活動。 | ソロアーティスト・プロデューサーとして独自の音楽活動・ブランドを展開。 | 双方ともそれぞれの道を歩んでおり、再合流の気配は完全に消滅。 |
RYO-Z・ILMARIとの関係性|謝罪動画の舞台裏とネットの反応
PESの告白を受け、RYO-ZとILMARIはYouTube上で謝罪動画を公開しました。動画内では「PESに対して不快な思いや精神的な苦痛を与えてしまったこと」「コミュニケーション不足により溝を深めてしまったこと」を認め、頭を下げました。
しかし、この対応に対する世間やファンの受け止めは二分することになります。
「長年の友人関係」に潜んでいた甘えと権力勾配
中学校や高校時代からの幼馴染・先輩後輩という関係性で結ばれていたRIP SLYME。初期のストリートカルチャー特有の「ノリ」や「上下関係」が、メジャーシーンでの巨大ビジネス化に伴い、健全なビジネスパートナーシップへアップデートされなかった点が指摘されています。
一部のメンバーにとっては「いつものいじり」「仲間内の悪ノリ」であったとしても、長年音楽的・実務的な負担を背負わされていたPESにとっては、逃げ場のない「ハラスメント」として蓄積していた構図が浮き彫りになりました。
ネット上のリアルな反応とファンの葛藤
SNSやネット掲示板(5ちゃんねる、知恵袋等)では、当時から現在に至るまで様々な意見が交わされています。
- PES支持派の声:「あれだけキャッチーなフックやメロディを作っていたPESが精神的に追い詰められていたのは本当に痛ましい」「辞めてから何年も経つのに名前を使われ続ければ、抗議するのも当然」
- グループ支持派・困惑の声:「青春時代の思い出が崩れていくようで悲しい」「謝罪したのだから、3人体制での活動は応援したい」
- 客観的な批評:「ビジネスと友達感覚の切り分けができなかった典型例。音楽業界のマネジメントの甘さが生んだ悲劇」

【実態検証】現在の活動状況とPESのソロ活動における高い評判
グループを離れたPESは、現在どのような活動を展開しているのでしょうか。現場の音楽関係者やリスナーの間で、現在のPESに対する評価は非常に高い水準を維持しています。
PESはソロ名義での楽曲リリースをはじめ、他アーティストへの楽曲提供、プロデュースワーク、さらにはアートワークやアパレルブランドのディレクションなど、多角的なクリエイティブワークを行っています。RIP SLYME時代に見せた卓越したソングライティングセンスと、独特のフロウ・歌唱力は健在であり、ストリート感と洗練されたポップネスを融合させた楽曲は、コアなヒップホップリスナーからも根強い支持を集めています。
一方、3人体制となったRIP SLYMEも、ライブイベントやフェス出演、コラボレーション楽曲の発表など精力的です。しかし、PESが担っていた「繊細なメロディライン」や「叙情的なリリック」の不在は大きく、往年のサウンドとは異なるアプローチを模索し続けています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解を徹底検証
この脱退騒動に関して、インターネット上には事実と異なる憶測や誤解が散見されます。それらを精査し、客観的事実を提示します。
誤解1:「SUの不倫スキャンダルがグループ崩壊の直接原因である」
【真相】:SUの問題はあくまで「表面化するきっかけ」に過ぎませんでした。PES自身が告白している通り、人間関係の軋轢やいじめ状態は何年も前から常態化しており、グループ内部の構造的疲弊が限界に達していたところにスキャンダルが重なったというのが正確な事実です。
誤解2:「PESが突然キレてグループを放り出した」
【真相】:PESは感情的に突如離脱したわけではありません。2017年の脱退決定から2021年の告白に至るまで4年以上の沈黙を守っており、その間も水面下で権利関係の整理や対話を求めていました。3人体制での勝手な再始動という一方的なアクションに対し、最後の手段として公表に踏み切った経緯があります。
【プロの結論】クリエイティブ集団の崩壊を防ぐ「心理的安全性」と境界線の教訓
RIP SLYMEとPESの事例は、友人同士でスタートしたクリエイティブ集団が直面する典型的な「組織病理」を示しています。
心理学・組織論の観点から見ると、初期の「仲良しグループ」が長期化するにつれ、健全な心理的バウンダリー(境界線)が失われ、「これくらい言っても平気だろう」「仲間だから許される」という甘えが生じます。特に才能や役割が一部のメンバーに偏った際、対等なリスペクトが失われると、関係性は急速にハラスメント構造へと変質します。
PESが選択した「完全な決別」は、自身の精神的健康とクリエイターとしての尊厳を守るために不可欠な「境界線の再構築」であり、他者が安易に関係修復を求めるべきではない極めて個人的かつ切実な防衛策であったと評価できます。

【pes リップ スライム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:PESがリップスライムを脱退した決定的な理由は何ですか?
A1:メンバー間の人間関係の悪化、いじめのようなハラスメント行為、精神的・肉体的な過重負荷、そして対話を求めても拒絶される状況が続いたことが決定的な理由です。2017年9月にすでに脱退届を提出していました。
Q2:今後、PESがRIP SLYMEに復帰したり、5人での再結成が行われる可能性はありますか?
A2:客観的に見て復帰・再結成の可能性はゼロに極めて近いです。PES本人が「彼らと活動することは絶対にない」と明確に拒絶の意思を示しており、精神的な被害の深さからも復縁は現実的ではありません。
Q3:現在、PESと他のメンバー(RYO-Z、ILMARI、FUMIYA)は連絡を取り合っていますか?
A3:公の声明以降、直接的な個人的交流やビジネス上の接点は断たれていると見られます。双方が完全に独立した活動を行っており、関係性は完全に分離されています。
Q4:現在のPESの音楽活動やソロの評判はどうなっていますか?
A4:ソロアーティスト、プロデューサーとして非常に高い評価を得ています。自身のレーベル・プロジェクトや楽曲提供、ブランド展開など、自身のペースで質の高い作品をリリースし続けており、独自のファン層を固めています。
まとめ:それぞれの道を歩む両者の未来と見守るべき視点
RIP SLYMEという偉大なグループが残した音楽的遺産は、今なお色褪せることはありません。しかし、その輝かしい功績の裏で、PESが背負っていた苦悩と人間関係の断絶は極めて深刻なものでした。
過去の再結成を過度に期待するのではなく、PESが自らの尊厳を取り戻して展開している現在のクリエイティブワーク、そして3人で新たな表現を模索するRIP SLYMEの活動を、それぞれ完全に独立した別の表現者として見守ることこそが、現在のリスナーに求められる最も誠実なスタンスといえます。 (出典: pes リップ スライム(Yahoo!ニュース))