三軒茶屋Cat's Meow Booksの魅力と評判|保護猫本屋の今
東急田園都市線と世田谷線が交差する三軒茶屋の駅から、少し離れた閑静な住宅街。路地裏にひっそりと暖簾を掲げるその書店には、全国各地から愛猫家や本好きが吸い寄せられるように訪れています。そこが、猫の本だけを集めた専門書店「Cat's Meow Books(キャッツ ミャウ ブックス)」です。
店内に並ぶのは、新刊からアートブック、絶版になった貴重な古書に至るまで、文字通り「猫」がテーマの本ばかり。さらに奥の部屋へ足を踏み入れると、本物の保護猫たちが「店員」として気ままに毛づくろいをし、書棚の隙間でまどろんでいます。ビールを片手に猫と本の世界に浸れる特別な空間設計と、購入した本の売上がそのまま猫助けに直結するサステナブルな仕組みは、今も多くの人々を魅了してやみません。訪れる前に押さえておきたい利用ルールや評判、現在の様子を詳しく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:三軒茶屋の「Cat's Meow Books」は、猫関連書籍のみを扱う専門店であり、本物の保護猫が店員として暮らす唯一無二の空間。
- 要点2:奥の部屋は靴を脱いで入るドリンク付きスペースで、クラフトビールやコーヒーを楽しみながら本と猫に囲まれた時間を過ごせる。
- 要点3:本の売上利益を保護猫活動へ寄付する仕組みを徹底しており、猫ファーストの運営姿勢がファンから絶大な信頼を集めている。
【三軒茶屋猫本屋の現在】愛され続けるCat's Meow Booksとは?
2017年8月8日の「世界猫の日」にオープンして以来、Cat's Meow Booksは単なる一過性の話題スポットにとどまらず、三軒茶屋を象徴する文化拠点の一つとして定着しました。オープン当初から一貫しているのは、「猫がいる本屋」ではなく「猫の本を集めた書店に、保護猫が店員として勤めている」という明確なスタンスです。
店舗は古民家をリノベーションした味わい深い造りで、空間は大きく2つに分かれています。手前は誰でもふらりと立ち寄れる新刊・雑貨の売り場。そして、ガラス扉で仕切られた奥のエリアが、古書とカフェスペースを兼ねた「猫店員たちの執務室」です。
猫カフェのように「猫と触れ合うこと」を主目的にした施設とは一線を画し、ここはあくまで書店。人間が猫の生活空間にお邪魔し、彼らの自然体な日常をそっと見守りながら本を選ぶという距離感が保たれています。この絶妙なバランスこそが、猫にも人にも心地よい居場所を生み出している理由です。
【店主安村正也の経歴と開業の理由】脱サラして挑んだ「猫×本×ビール」の原点
この独創的な書店を立ち上げたのが、店主の安村正也(やすむら まさや)氏です。安村氏はもともと、大手エンタテインメント企業のエイベックスなどで約25年間にわたりサラリーマン生活を送っていたビジネスパーソンでした。
転機となったのは、40代後半を迎えた頃の心境の変化と、自らが迎え入れた愛猫たちの存在でした。日々の激務の中で猫に心を救われた安村氏は、「残りの人生をかけて猫に恩返しがしたい」という強い思いを抱くようになります。自身が大の愛書家であり、ビール党でもあったことから、「猫」と「本」と「ビール」を融合させた専門店の構想が立ち上がりました。
出版不況が叫ばれる時代に個人書店を立ち上げるという挑戦に対し、開業前にはクラウドファンディングを実施。猫助けと書店文化の存続を結びつけたコンセプトは瞬く間に共感を呼び、目標金額を大幅に上回る支援を集めました。マーケティングの第一線で培った緻密な事業設計と、猫への純粋な愛情が合致したことで、持続可能な書店経営のモデルケースが誕生したのです。
【利用システム詳細まとめ】来店予約の真相と入店の流れ・ビールの楽しみ方
初めて訪れる人が迷わないよう、お店独自の利用システムを整理しておきましょう。店内はエリアごとに入場条件が異なります。
まず、手前の「人間用スペース」は入場料不要で、予約なしで入ることができます。ここでは猫をテーマにした話題の新刊や絵本、文芸書、オリジナルグッズなどが販売されており、一般的な書店と同じように買い物が可能です。
一方、保護猫店員たちが暮らす奥の「猫スペース(古本エリア)」を利用する場合は、以下のルールが適用されます。
- 靴を脱いでスリッパに履き替える:猫たちの衛生環境を守るため、入り口で靴を脱ぎます。
- ワンドリンクオーダー制:利用にあたっては飲み物の注文が必要です。ドリップコーヒーやソフトドリンクはもちろん、店主選りすぐりのクラフトビールが用意されています。
- 静粛な環境の維持:大声での会話や、猫を無理に追いかける行為、フラッシュ撮影は厳禁です。
ネット上でしばしば話題にのぼる「来店予約の真相」ですが、混雑時やイベント開催時、感染症対策期間などを除き、基本的には平日の通常営業であれば予約なしで入店できます。ただし、猫たちの執務室はスペースが限られており、一度に入れる人数はごくわずかです。週末や休日のピーク時間帯には満席になることが多く、店外での待機や整理券対応となる場合があります。確実に奥の部屋で過ごしたい場合は、訪問前に店舗公式のSNS(XやInstagram)で最新の混雑状況や案内を確認しておくのがスマートです。
棚に並ぶ味のある古書を眺めつつ、冷えたクラフトビールを喉に流し込む。足元には猫店員がふらりと通り過ぎる——。大人の愛書家にとって、これ以上の贅沢はない時間を提供してくれます。
【売上寄付の仕組みと保護猫店員】買い物自体が猫助けにつながる革新的モデル
Cat's Meow Booksが社会的に高く評価されている最大の要因は、確立された売上寄付の仕組みにあります。同店では、「本の売上から得られる利益の10%」を保護猫活動団体へ寄付するルールを創業時から継続しています。
このシステムの画期的な点は、客側に「寄付をしている」という気負いを感じさせない点です。読みたい本や気に入った雑貨を購入するだけで、その代金の一部が自動的に過酷な環境にいる猫たちの保護費や医療費に充当されます。消費行動そのものが自然な動物愛護につながる設計です。
また、店内で働く猫店員たちも全員が保護猫シェルターから迎え入れられた猫たちです。初代店長を務めた「三郎」をはじめ、個性豊かなスタッフ猫たちがそれぞれのペースで店番を務めています。猫カフェのように指名されたり過剰に触られたりすることなく、自らのテリトリーで健やかに暮らす姿そのものが、保護猫の認知拡大とイメージ向上に大きく貢献しています。
【ネットの反応と口コミ】キャッツミャウブックスの評判とファンの生の声
実際に足を運んだ人々やネットユーザーからは、どのような声が寄せられているのでしょうか。SNSや各種レビューに集まる評判を分析すると、この店ならではの明確な傾向が見えてきます。
好意的な口コミで圧倒的に多いのは、その「心地よい静寂と選書の質の高さ」です。
「猫カフェのような騒がしさがなく、猫たちがのんびり寛いでいる姿を見ながら本を選べるのが至福」「普段の書店では見かけないマニアックな猫文学や写真集が揃っていて、何時間でもいられる」「ビールを飲みながら読書できるのが最高すぎる」といった絶賛の声が並びます。
一方で、ごく稀に見られるのが「猫とたくさん遊びたかったのに構ってもらえなかった」「ルールが厳格に感じられた」という意見です。しかし、これに対するファンの見解は一貫しています。「ここは猫のおうちであり、人間はそこにお邪魔している立場」「徹底した猫ファーストのルールがあるからこそ、猫たちがストレスなく安心して暮らせている」と、厳格な入店マナーこそが信頼の証として受け止められています。
【営業時間とアクセス】2026年最新情報と訪れる前の注意点
訪問を計画する際は、事前のアクセスと営業スケジュールの確認が欠かせません。店舗の基本情報は次の通りです。
- 所在地:東京都世田谷区若林1-6-15
- 最寄り駅:東急世田谷線「西太子堂駅」より徒歩約2分/東急田園都市線「三軒茶屋駅」世田谷通り口より徒歩約8分
- 定休日:火曜日(ほか不定休あり)
- 営業時間:14:00〜19:00(※曜日や時期により変動あり)
三軒茶屋駅から向かう場合は、世田谷通りを環七方面へ進み、住宅街へと入っていくルートになります。西太子堂駅からであれば、線路沿いからのんびり歩いてすぐの距離です。
近年では、定期的な原画展やトークイベント、オンラインストアでのオリジナル企画など、店舗の枠を超えた発信も積極的に展開されています。猫店員たちの体調管理や年齢に合わせたシフト調整も細やかに行われているため、臨時休業や営業時間の変更が生じることもあります。訪れる当日は、必ず公式SNSの当日の投稿をチェックしてから出かけることをおすすめします。
【cat's meow books】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:奥の猫スペースに入るために事前の予約は必要ですか?
A1:平日の通常営業時は予約不要で順次入店できることが大半です。ただし、店内スペースがコンパクトなため、土日祝日の混雑時などは整理券配布や待ち時間が発生することがあります。特定のイベント開催時などを除いて厳格な完全予約制ではありませんが、混雑状況は公式SNSで事前確認しておくと安心です。
Q2:猫店員を抱っこしたり、おやつをあげることはできますか?
A2:抱っこやおやつの持ち込み・給餌は一切禁止されています。猫店員たちの健康とペースを最優先としているため、無理に触ろうとしたり追いかけたりせず、猫たちが近くに寄ってきた際に優しく見守るスタンスが基本となります。
Q3:子ども連れでも入店できますか?
A3:手前の人間用スペースはどなたでも利用可能ですが、奥の猫スペースは静かな読書空間を保ち、猫たちの安全を確保するため、小さなお子様の入場に年齢制限などのルールが設けられている場合があります。来店前に公式サイトのガイドラインをご確認ください。
まとめ:猫と本が織りなす優しい循環の未来
三軒茶屋の路地裏で営まれるCat's Meow Booksは、単に「猫が可愛い」という消費的なアプローチとは一線を画す場所です。本を愛する人が良書に出会い、ビールを味わいながら静かな時間を過ごし、その対価が巡り巡って保護猫たちの命を支える——そこには、美しく持続可能な循環が息づいています。
店主の安村氏が築き上げたこの小さくも力強いエコシステムは、本屋という空間が持つ新たな可能性を証明し続けています。猫と本を愛するすべての人にとって、一度はその扉を開けてみる価値がある特別な聖地と言えます。 (出典: cats meow books(Yahoo!ニュース))