一世を風靡した「金のとりから」の現在!店舗激減の理由と最新情報
2010年代前半、渋谷センター街や原宿、大阪・心斎橋の街角で、細長い紙カップを片手にスティック状のから揚げを頬張る若者たちの姿が日常風景となっていました。その中心にいたのが、から揚げ食べ歩きブームの先駆けである「金のとりから」です。好きなソースやスパイスを自分好みにトッピングできる画期的なスタイルは、瞬く間に全国へ広がりました。
しかし、ブームの熱狂から時が経ち、かつて行列を作っていた繁華街の店舗は次々と姿を消しました。「あの店は今どうなっているのか」「もう食べられないのか」と疑問を持つファンも少なくありません。本稿では、金のとりからが辿った軌跡と大量閉店の裏事情、そして今なお味わえる店舗や移動販売の最新動向までを徹底追跡します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 店舗激減の真相:から揚げ専門店の乱立による競争激化、コロナ禍による食べ歩き需要の激減、原材料費高騰が重なり、固定店舗の再編を余儀なくされた。
- 現在の展開形態:運営元の株式会社シマフードは、実店舗を厳選しつつ、キッチンカー(移動販売)やイベント出店、冷凍通販へと主軸をシフトしている。
- 味の健在性:国産鶏ムネ肉を使ったヘルシーなスティックから揚げと名物「オリジナルスパイス」の魅力は健在であり、家庭での再現レシピも人気を集めている。
【現状分析】金のとりからは現在どうなった?一世を風靡した食べ歩きブームの足跡
金のとりからは、食肉加工や外食事業を手がける株式会社シマフード(大阪府)が立ち上げたから揚げ専門店です。最大の特徴は、一般的なもも肉のから揚げとは一線を画す「国産鶏ムネ肉(皮なし)のスティック状フライ」という点にありました。一口サイズで食べやすく、冷めても柔らかい仕上がりは、若者や女性層の心を瞬く間に掴みました。
店頭にズラリと並んだ無料トッピングバーも話題を呼びました。名物の「オリジナルスパイス(通称:金スパ)」をはじめ、マヨネーズ、スイートチリ、チーズ、激辛ソースなど、数十通りのカスタマイズが楽しめるエンタメ性がSNS黎明期の波に乗り、全国へフランチャイズ展開を加速させました。
最盛期には全国に数十店舗を構え、繁華街のランドマーク的存在となっていましたが、時代の変化とともに実店舗数は大幅に減少。現在はかつてのような「どの繁華街にもある店」ではなく、特定の拠点や機動力を活かした営業スタイルへと変貌を遂げています。
【閉店の理由】渋谷店などの閉店ラッシュはなぜ起きた?店舗激減に隠された3つの真相
象徴的だった金のとりから 渋谷センター街店をはじめ、主要都市の一等地にあった店舗が相次いで閉店に追い込まれた背景には、外食産業を取り巻く構造変化と複数の要因が複雑に絡み合っています。
1. から揚げ専門店の過剰出店と競争激化
2010年代後半から2020年代初頭にかけて、大手外食チェーンの参入やテイクアウト需要の拡大により、空前のから揚げブームが到来しました。醤油ベースの濃厚なもも肉から揚げを売りにする競合が乱立した結果、市場が飽和状態に陥り、顧客の選択肢が分散しました。
2. 食べ歩き文化の制限と繁華街の環境変化
金のとりからの強みは「街を歩きながら手軽につまめるファストスナック」でした。しかし、繁華街におけるゴミ問題や食べ歩きマナーの厳格化、さらに感染症拡大に伴う人流抑制によって、メイン顧客であった若者の食べ歩き需要が一時的に完全に消失しました。特に高額な家賃が発生する一等地の店舗ほど、固定費の負担が重くのしかかりました。
3. 原材料費・油・包材コストの高騰
鶏肉、揚げ油、小麦粉、テイクアウト用包材の世界的価格高騰は、ワンコイン前後で手軽に買える価格設定を直撃しました。手頃なスナック感覚を維持しながら利益を確保することが極めて困難になり、不採算店舗の整理とビジネスモデルの転換が決断されたのです。
【最新情報】今も食べられる店舗一覧とキッチンカー・移動販売の出店情報
実店舗が激減したとはいえ、金のとりからの味が完全に失われたわけではありません。現在も営業を続ける拠点や、新たな主軸となっている販売形態が存在します。
実店舗としては、発祥の地である関西圏を中心に、商業施設内や観光エリアの一部店舗が営業を継続しています。公式の出店情報は時期によって変動するため、訪問前には運営元の最新アナウンスを確認することが推奨されます。
現在、最も精力的に展開されているのがキッチンカー(移動販売車)による営業です。プロ野球やJリーグなどのスタジアムグルメ、大型音楽フェス、大学の学園祭、地域のフードイベントなどに積極的に出店しています。固定店舗を持たずに需要が集中する現場へ直接赴くスタイルは、金のとりからの機動性とスナック需要に非常にマッチしており、イベント会場では今も長い行列が見られます。
【メニューと価格】金のとりからの値段・カロリー&人気のオリジナルスパイスとは
金のとりからが長年支持され続ける理由は、独自のメニュー構成とヘルシーさにあります。
【特徴とカロリー】
一般的にから揚げといえば脂身の多い鶏もも肉が主流ですが、同店は一貫して国産鶏ムネ肉(皮なし)を使用しています。余分な脂をカットしているため、から揚げでありながら脂っこさがなく、非常にさっぱりとした後味が特徴です。サイズ展開はシングル(S)、ダブル(M)、メガ(L)などが用意されており、シングルサイズの推定カロリーは約250〜300kcalと、一般的なから揚げ弁当等と比較して極めてヘルシーです。
【伝説の「オリジナルスパイス」】
ファンを虜にして離さないのが、店頭に置かれていた「オリジナルスパイス」です。塩味、ブラックペッパーの刺激、ガーリックやオニオンの旨味、そしてほんのり香るハーブが絶妙にブレンドされており、淡白なムネ肉の旨味を極限まで引き出します。このスパイスをかけるだけで、何本でも食べられる中毒性のある味わいへと進化します。
【おうちで再現】金のとりから「あの味」の再現レシピ&通販・お取り寄せガイド
「近くに店舗がないけれど、どうしてもあの味を食べたい」という声に応え、家庭で手軽に再現できるレシピと公式のお取り寄せ情報を整理しました。
家庭で作る金のとりから風スティックから揚げ
【材料(2〜3人分)】
・鶏ムネ肉:1枚(約300g)
・下味用調味料:酒(大さじ1)、醤油(小さじ1)、おろしにんにく・生姜(各小さじ1/2)、塩コショウ(少々)、鶏ガラスープの素(小さじ1/2)
・衣:片栗粉と薄力粉を1:1でブレンド(適量)
・揚げ油:適量
【作り方の手順】
1. 鶏ムネ肉の皮を剥ぎ、繊維に沿って1cm幅程度の細長いスティック状にカットします。
2. ビニール袋に肉と下味用調味料を入れ、よく揉み込んで15分ほど置きます。
3. 粉類を薄く均一にまぶし、170〜180度の油で約2〜3分間カラッと短時間で揚げます(細身のため揚げすぎに注意)。
4. 仕上げに、塩、粗挽き黒胡椒、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、うま味調味料を合わせた「特製スパイス」を振りかければ完成です。
また、運営元の公式オンラインショップや各種ECモールでは、下処理済みの冷凍チキンスティックや専用スパイスが通販・お取り寄せとして販売されている時期もあります。揚げるだけで本物の味を再現できるため、ストックグルメとしても重宝されています。
【金のとりから】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:金のとりからの運営会社はどこですか?倒産したのですか?
A1:運営会社は株式会社シマフードです。倒産したわけではなく、不採算な常設路面店を縮小し、キッチンカー事業、イベント出店、卸売、通販事業などへとビジネスモデルの構造改革を行い、現在も堅調に事業を継続しています。
Q2:パサつきがちなムネ肉がなぜあんなに柔らかいのですか?
A2:厳選された国産鶏ムネ肉を独自のカット技術で繊維を断ち、特製の下地液に漬け込む仕込み工程によって、水分と旨味を閉じ込めているためです。短時間で火が通るスティック形状も、ジューシーさを保つ秘訣です。
Q3:キッチンカーの出店場所はどこで確認できますか?
A3:公式SNSアカウント(XやInstagram)や運営元の特設ページにて、週末のイベント出店スケジュールやスタジアム出店情報が随時発信されています。出店エリアは関東・関西の大規模イベントが中心となっています。
まとめ:ファストフードから揚げのパイオニアが描くこれからの未来
一世を風靡したブームの熱狂が去り、街頭から看板が減ったことで「消えてしまった」と思われがちな金のとりから。しかしその実態は、時代の荒波に合わせて固定店舗への依存を脱却し、柔軟な移動販売やEC展開へと適応した進化のプロセスでした。
「国産ムネ肉のヘルシーなスティックフライ」という独自の商品力と、トッピングで自分好みに仕上げる楽しさは、誕生から時を経た今も色褪せていません。イベント会場で見かけた際は、あの懐かしくも完成された味わいを、ぜひ再び手に取ってみてはいかがでしょうか。 (出典: 金 の とり から(Yahoo!ニュース))